自動車運転免許証はマニュアルかオートマ限定か？どちらが良い？【オートランド東京】

先日、自動車の運転免許証を取得したいという若い方から、「マニュアル車とオートマ限定、どちらがいいか？」という質問を受けました。

ご存知の通り、運転免許証はマニュアル車とオートマ車の双方を運転できる普通免許と、オートマ車のみ運転可能なオートマ限定が存在します。

実際に運転免許証を取得する際は、どちらを選んだほうが良いのか？

今回は自動車の運転免許証と、マニュアル車やオートマ車についてお届けします。

自動車のトランスミッション

自動車のトランスミッション（変速機）は、マニュアルとオートマがあります。

MT　マニュアル・トランスミッション
AT　オートマチック・トランスミッション

それぞれの特徴と、メリット・デメリットを説明します。

マニュアル車

メリット

・操縦の楽しさ
・燃費向上
・故障の少なさ
・シフトノブを変更できる

マニュアル車は、変速の全てを自分自身で操作します。

左足でクラッチを操作し、左手でシフトレーバーで変速（右ハンドルの場合）。

マニュアル操作に慣れると、自分の思い通りに自動車を操縦できます。

自動車をコントロールする楽しさは格別です。

またエンジンの回転数を適切に操作できるので、燃費向上に繋がります。

オートマ車と比べ、トランスミッションの構造がシンプルなので、車重が軽くなることでの燃費の良さもあります。

車重が軽いということは、パワーウェイトレシオも良くなり、よりスポーティーで機敏な走りが可能です。

シンプルな構造なので、故障のリスクも少ないです。

仮に故障した場合でも、原因の特定や修理は比較的容易です。

シフトノブに関しては後述しますが、自分で好きなノブに変更することが可能です。

デメリット

・操作が煩雑
・運転免許取得の時間

操作が多い分、マニュアル車は運転操作が難しいという部分は否めません。

慣れれば問題ないのですが、慣れるまでは大変です。

そして、マニュアル車といえばエンストのイメージがあります。

クラッチ操作が上手くいかないと、エンストしてしまいます。

特に坂道発進はエンジンの回転数を合わせるのが難しく、エンストすることも少なくありません。

運転免許の取得時は、オートマ限定よりも数時限が多く時間がかかります。

オートマ車

メリット

・運転が楽
・クラッチ不要で変速可能なスポーツモードがある
・ベンチシートが可能
・免許取得が容易

オートマ車はシフトをＤ（ドライブ）に入れて、アクセルとブレーキを操作するのみ。

クラッチ操作がありません。

基本的に変速は全て自動なので、運転が非常に楽です。

ですが、ある程度の変速は可能で、Ｌ（ローギア）や、２（セカンドギア）でエンジンブレーキを使用することができます。

さらにスポーツタイプのオートマ車だと、クラッチ不要で変速を楽しむこともできますし、ハンドルから手を離さずに変速できるパドルシフトもあります。

シフトノブの位置をインパネに組み込み、フロント座席にベンチシートを採用している車種もあり人気を博しています。

また、運転免許の教習が数時限短く、マニュアル車に比べ比較的容易に取得可能です。

デメリット

・構造が複雑
・燃費が落ちる
・故障時のリスクが大きい

操作を楽にするために、様々な機構が組み込まれています。

そのため車重が上がり、マニュアル車よりも燃費が悪いです。

変速に関しても、マニュアル車と比べて、常に適正なエンジン回転数を保てるというわけではないので、燃費は不利になります。

さらに、複雑な構造ゆえに、故障のリスクが上がります。

故障場所の特定が難しかったり、高額な修理代がかかる可能性が高いです。

オートマ車の普及率

1990年代の国産自動車におけるオートマ車の普及率は、全体の7割か8割と言われていました。

当時はまだスポーツ車の種類が多かったことと、商用車の多くはマニュアル車だったためです。

そして、オートマ車に対して現在ほどの信頼性はなく、自動車が勝手に動く、故障が多いといったイメージもありました。

しかし、現在の国産自動車の普及率は大変高く、今や98％がオートマ車です。

ほぼオートマ車といって過言ではありません。

自動車運転免許証の比率

運転免許証の取得率について、現在はオートマ限定が7〜8割、マニュアルが2〜3割です。

実はオートマ限定免許は意外と歴史が古く、1991年（平成3年）から開始されてます。

当時はオートマ限定免許が開始されても、ほとんどの方がマニュアル車の免許を取得してしました。

私自身も運転免許証を取得する際には、すでにオートマ限定が存在していましが、マニュアル車で免許を取得しています。

それは前述の通り、オートマ車の普及率に関係しており、マニュアル車を運転する機会が多くあったためです。

当時はレンタカーでトラックを借りると、マニュアル車でしたしね。

それが今や、多くの方がオートマ限定で運転免許を取得しています。

技能教習時間

運転免許証を取得する際の技能教習時間は以下の通り。

オートマ限定　31時限
マニュアル　34時限

オートマの方が3時限少ないです。

その分、取得費用も少なく済みます。

金額的には1万円〜3万円ほど安くなります。

マニュアル免許が必要な状況

先程もお伝えした通り、現在の日本ではオートマ車の普及率が98％で、マニュアル車を運転する機会はほとんどありません。

ではどういった状況でマニュアル車の運転が必要になるのかというと、大きく3つの状況があります。

大型車や社用車

トラックやバス、大型特殊車両は、現在でもマニュアル車が多いです。

それは乗用車と違い、積み荷や乗客により車重が大きく変わるため、変速時のエンジンの回転数を決めておくのが難しいからです。

車重など状況に応じたエンジン回転数のコントロールが必要です。

社用車（営業車）に関しても、多くがオートマになったとはいえ、現在もマニュアル車が存在します。

理由としては、購入費の抑制、オートマに比べ故障の少なさ、燃費を含めた維持費用が有利という面があります。

スポーツ車や旧車

スポーツカーは走りがメインになるので、自分の思い通りに運転できるマニュアル車を選択したほうが、より運転操作を楽しむことができます。

また、旧車に関しては、圧倒的にマニュアル車が多いです。

外国車

海外では一部の国を除き、マニュアル車が主流です。

日本に輸入される高級車などはほどんどがオートマですが、もし海外で運転する場合は、マニュアル車に乗ることが多いでしょう。

マニュアル車とオートマ限定免許はどちらを取得すべきか？

それでは実際に、マニュアル車とオートマ限定免許はどちらを取得すべきなのか。

日本国内で自家用車として運転するだけということであれば、オートマ限定で問題ありません。

マニュアル車を運転する機会はないでしょう。

運転免許証の取得の時間が短く、また費用も安く済むのでオススメです。

もし、将来的に仕事で使用する可能性がある場合は、マニュアル免許取得が必須。

またスポーツカーやクラシックカーに乗ってみたいと思う場合も、マニュアルが必要です。

オートマ限定の解除は可能

オートマ限定で運転免許証を取得しても、後からオートマ限定の解除は可能です。

その際は、教習所へ行くことになるでしょう。

教習費用は大体5万円前後となっています。

ただし、当初の免許取得の際の費用は、マニュアルとオートマ限定では1〜3万円ほどの差なので、後から限定解除すると少し割高にはなります。

なお、直接試験場へ行くこともできますが、教習を受けずに試験に合格するのは至難の業です。

シフトノブ

マニュアル車の楽しみの一つとして、シフトノブの変更があります。

握りやすいもの、デザインが良いもの、面白グッズなど自由に選択が可能です。

オートランド東京が取り扱うALTEEDでは、様々な形状のシフトノブを販売しています。

水中花シフトノブは特に人気があります。

野球バットのロングタイプのシフトノブも人気です。

乗用車からトラックまで対応していますので、ぜひチェックしてみてください。

なお、オートマ車でもシフトノブの変更は可能ですが、マニュアル車ほど選択の幅は広くありません。

ALTEED – シフトノブ

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まとめ

今回は運転免許証について、お届けしました。

オートマ車の普及率は98％と、圧倒的な市場規模を誇ります。

今やオートマ限定免許で、不自由さを感じることはないと言っていいでしょう。

もしかしたら、これからさらにマニュアル車の新車発売は減少していくかもしれません。

ですが、モータースポーツと呼ぶくらい、自動車の運転はスポーツ的要素が高く楽しいです。

メーカーの販売戦略的に難しい部分はありますが、マニュアル車も普及して欲しいと思います。

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